金魚占い ○°・。君だけ専用・。○.
金魚屋の店の外まで逃げては笑う、私たちに…商店街を歩く人々が何事かと振り返る。

瑠璃の身体で弾いた飛沫が…私に跳ね返る。

私の制服のブラウスは身体に張り付いて、スカートのひだの色も変わる。

気がつくと、水色のチェック柄は店内と同じく…深い青へと変わってしまっていた。



めちゃくちゃになると…

何か……すごく

すっきりした。



瑠璃の半乾きだったグリーンの髪も、私の髪の先からもポタポタと雫が滴り落ちる。


何もかも……忘れて

すごく……この一瞬が幸せで…

すっきりした。


「 着替えなきゃっ。」

そう言いながら、息を切らせて私を見る瑠璃の胸にホースを向けると……

瑠璃は、私を抱き寄せて…

ホースを軽く奪うと、頭から水を掛けてきた。

「きゃーーーーーーーーーっ!!(笑)」

「着替え、貸してやるっ!(笑)」


なんだか、やっぱり…すっきりした。

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