金魚占い ○°・。君だけ専用・。○.

パステル色の小さい風船にダーツの矢を当てて…割る。

至近距離でのダーツに、ダメダメな私に代わって瑠璃は飄々と風船を割っていく。

いとも簡単に景品のぬいぐるみをゲットすると、私のオデコにトスン…と当てた。

「何？このぬいぐるみっ！めちゃくちゃ可愛いっ。」

「　“ごろぴかどん”。　知らね〜のっ？」

「（笑）可愛いーーーー。頭、モジャモジャの雷様？
しかも……（笑）瑠璃と同じ緑の髪っ！」

「一緒にすんなよっ。僕のは、サラッサラだし。（笑）」

次のゲームも単純なもので、虹色のピンポン玉が紙コップに入るたびに…瑠璃と私はハイタッチする。

景品のハート型の風船を私の手首に結んで、瑠璃はにっこり微笑んだ。

そして、長めの串に刺さったイチゴ飴とブトウ飴を差し出した。

キラキラした飴にコーティングされたイチゴとブトウ。

あまりに可愛くて…食べてしまうのが勿体無い。

だから何の迷いも無く、イチゴ飴を口に頬張る瑠璃の油断した顔を盗み撮り。

歯を立てるとコーティングの飴にヒビが入って　“わっ！”って顔をする瑠璃の顔を盗み撮り。

オレンジのランタンをバックに、瑠璃の慌てる顔が何より…インスタ映え。

どの角度から見ても美少年って言うのは……ズルいっ。