金魚占い ○°・。君だけ専用・。○.
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夜市の屋台は二つのブースに分かれていて、飲食の屋台と遊びの屋台。

色彩豊かなテントがひしめき合う通りの頭上には、オレンジのランタンの灯がずらりと整列して…聖なる光が騒めく人々を優しく照らしていた。

夕陽が闇に溶けかかるピンクの空とぼんやりしたランタンの灯が瑠璃の頬に映る。

私にくれたその笑顔に…全てを許されたような感覚に陥る。

純粋にワクワクした。



私は私の罪から逃げない…。

この世界がもし終わったとしても、私は忘れない。

あの子を忘れない。

いつか私の罪の分まで、誰かを幸せにする。


夜市の遊びの屋台は、電子ゲームのようなものは無く…素朴なゲームコーナーが続く。

パチンコ屋台、射的、輪投げ。

レトロなお店の景品のぬいぐるみ、なんだか新鮮で思わず口元がほころぶ。

私と瑠璃は風船割りのゲームやピンポン玉入れに、ただただはしゃいだ。
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