転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ~婚約式はロマンスの始まりですか!?~
 そういえば、国元から送ってくる生活費も、一国の王女にしてはあまりにも少なかった。

「最近になって、考えを変えたということか」
「あなたとヴィオラ姫の婚約の話が出た頃のようですね。ヴィオラ姫があなたの妃となると知り、ザーラ妃の中で、過去の恨みが再燃したということですな」

 自分より上の立場にあった前王妃の産んだ娘が、今度はオストヴァルト帝国に嫁ぐ。たしかに面白くはないのだろう――浅はかとしか思えないが。

「だが、セドリックが話を断り、新たな皇太子候補は見つかったのか?」

 近頃、皇宮内で新たな動きがあるのは知っている。
 もうひとり――皇太子の地位に興味を持ちそうな人間が。はたして、その名がリンデルトの口から出る。

「ラファエラ妃と手を結ぶ予定でした。もっとも、先方は及び腰のようでもありましたが」
「それはそうだろう。ラファエラ妃は、先日父上の怒りを買ったばかりだ。今のところ謹慎中だ」

 ラファエラ妃の動きには、父もきっと気づいている。
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