人殺し鬼殺し
『……そして日本国に残ることができた人には、欲しいものを1つみ~んなで相談して決めてください!……だからいつもみんながやってきた鬼ごっこをするだけで欲しいものが簡単に手に入るの!すっご~く簡単でしょ?………それでは、以上ではじめての人口抑制計画の解説を終了いたします…。皆さんがんばってねぇ~バイバ~イ!』
VTRが終わるとスタジオにカメラが切り替わった…
『…はい…という訳なんですけども……………』
「……バカバカしい!!」
ヒロシはそう言うとテレビのリモコンを奪って電源を切った。
「あっ…」
父と母が声をそろえて言った。
「………そんなバカな話あるかよ…!」
リモコンをソファーに投げつけるとヒロシは自分の部屋にこもった。
部屋に戻ってそのまま床にしゃがみ込む…
どうなってんだ…この国…
その時、ヒロシの携帯が振動しながら音を立てた。
着信相手はナオからだった…