思いを乗せたカクテルをあなたに
目を覚ましたコナミは、倒れているカミラの姿を見ると呟く。

「……アーサー、カミラに一体何を……」

「あらら……もう目を覚ましちゃったのか。見たら分かるだろ?」

アーサーは、コナミの問いに冷たい声で答え、神様の攻撃を避けていった。

「……お前がカミラを傷つけたのか……」

自力で縄を解き、立ち上がったコナミに、アーサーは慌てた顔を見せる。

「私の……大切な人……カミラを、傷つけた。お前だけは、絶対に許さねぇ……っ!」

その言葉に、カミラは頬を赤く染めた。カミラを守りたいのは、洋子だけではない。コナミも、神様たちも、カミラを守りたいと思っている。

カミラは、安心したように笑うと、フラフラと立ち上がった。傷が、洋子の力で少しづつ治っていく。

「行きますよ!」

カミラが御札を構えると、アーサーは蛇の数を増やした。カミラもアーサーも真剣な顔になっている。

「私は、何があってもコナミ様たちを守ります!!」

カミラが乱雑に投げた御札が、アーサーに当たり、アーサーは怯んだ。

「今のうちだ!!」

神様の言葉にうなずき、カミラを含めた全員でアーサーを封印する。

アーサーは、小さな玉となって地面に落ちた。その玉を拾い上げたカミラは、御札を玉に巻き付け、高い位にいる神様に渡す。

そして、コナミと洋子に微笑んだ。
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