愛は、つらぬく主義につき。 ～2

遊佐真、臼井宮子、３月２８日をもって入籍完了。
･･･の報告を、謹んで次の日に関係各所へラインで一斉送信。表彰状みたいな婚姻届受理証明書の画像も添付してみた。

商品の買い付けでちょうど日本を離れてた由里子さんは、海の向こうからスマホ越しに、賑やかな『オメデトウ』を何カ国語かで連発してくれ。織江さんは声を詰まらせながら『本当によかった』って、相澤さんからのお祝いも一緒に伝えてくれた。

当日までに知ってたのは家族以外じゃ、榊とユキちゃんだけ。おじいちゃんの誕生日祝いの席で本家の全員に公表してもよかったんだけど、結婚式までは伏せとくコトにした。諸々(もろもろ)をいっぺんに済まそうって思惑なんだと思う。



寝耳に水･･･の紗江からは速攻、電話がかかってきて。

『あたしにまで黙ってるなんて、オモシロイことしてくれるわよねぇぇぇ？』

せっかくだから真にクレームを回してあげたら、結婚式で会うのが怖いってアタマ抱えてた。

だからあたしは、紗江には話しとこうよって言ったのにー。