空に星が綺麗
途中まで青空ちゃんを送ると、私は今度こそ自宅へと足を向かわせた。

「元気にさせて欲しい、か…」

青空ちゃんの言葉を思い返しながら、私は決意した。

――星川くんに、気持ちを伝えよう。

星川くんが元奥さんのことを思っていても構わない。

星川くんに振られても、それはそれで構わない。

だから、星川くんに自分の気持ちを伝えよう。

星川くんが好きだと言うことを、ちゃんと伝えよう。

そして、青空ちゃんのお母さんになれるように頑張ろう。

「ただいまー」

自宅に到着すると、先ほど買った食材をテーブルのうえに置いた。

カバンからスマートフォンを取り出すと、深呼吸をした。

「うん、大丈夫だ」

自分にそう言い聞かせると、指で画面をタップした。
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