神様がくれたプレゼント
翔さんは、部屋着に着替え、私が作ったご飯を食べ始めた。

「美味しい」

そう言って幸せそうに食べる姿を見てるだけで作ってよかったと思う。

いつも当たり前のようになっていた日常。

こうしていられるのも今だけかもしれない。この先、翔さんに好きな人が出来たら、この関係は崩れてしまうだろう。最近、そんなことばかり考えてしまう。

「何考えてるの?」

「……えっ、別に何も」

私は洗い物を終わらせ、リビングにいる翔さんにコーヒーを出そうと準備をしていて、翔さんが隣りに来ていたのがわからなかった。


慌てて準備をすると、何やら頭に……何かを乗せた。

何だろう?

「翔さん?」

「日頃の感謝の気持ち」

優しく笑う顔にドキッとしてしまう。
< 43 / 85 >

この作品をシェア

pagetop