神様がくれたプレゼント
気づいた時は、マンションの前だった。どうやって帰ってきたのか、自分でもわからない。通い慣れた道だから、自然と足が動くのだろう……。

「ふふっ」

自分で自分を笑った。私だけが毎日を楽しいと
思っていたのだから……。

「よしっ!!」

自分に気合いを入れて、部屋に向かった。

翔の言葉を信じたい。でもあんな綺麗な人を見たらどうやってもあの2人のほうがお似合いだ。私とでは不釣り合いだと改めて自覚した。私を助けてくれたヒーローだった翔。やっぱりカッコイイヒーローは、綺麗なヒロインとくっつかなきゃね。

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