Serious Finght ー本気の戦いー
次の朝、夜月は昨日友に言われた事を思い出した。
【友】『明日は学校来いよ。』

【夜】「はぁ……。」
夜月は深いため息をつきながら、家を出た。
1回学校を休むと行きたくなくなる気持ちがよく分かる。
夜月は憂鬱になりながらも、学校へ向かう。


夜月は本部基地の前で立ち止まった。

もし、聖也が来ていたら……何を話せばいいのかな?やっぱり挨拶?それともこの前の事を謝る?

夜月は扉の前で悩んでいた。
すると後ろから聞き慣れた声が聞こえた。
【美】「あっ、夜月」
夜月が後ろを振り向くと、実樹は走り、夜月に抱きついた。
【実】「夜月〜!!昨日どうして来なかったんだよぉ!」
【夜】「ごめんごめん、熱出ちゃって。」
嘘です。熱なんて出てません。
泣いてたから休んだなんて言えるわけない。

夜月はそう思った。

【美】「何か言ってくれれば良かったのに。」
美咲はスマホを取り出す。
【夜】「友ちゃんで力尽きた。」
【実】「まぁ、元気そうで良かったよ!」
実樹は夜月に笑顔を向けた。

【美】「つーか、入らないの?」
美咲は本部基地を指差した。
【夜】「あっ……。」
夜月は何でここで立ち止まっているのか思い出した。

そうだ、聖也の事……どうしよう。

夜月が考えていると、実樹は容赦なく本部基地の扉を開けた。
【実】「おっはよー!」
実樹が元気よく挨拶すると、男子3人の声が聞こえる。
マジか……。夜月は頭を抱えそうになったが、さすがに本人の前でやるのは失礼だろうと思い、頭を抱えるのはやめた。しかし表情にはでる。

すると玲央が夜月に気づいた。
【玲】「夜月じゃん。」
【夜】「お、おはよう。」
いつも通り挨拶をした。
【渚】「夜月ちゃん、大丈夫?」
渚は心配そうな顔をしながら夜月に近づく。
【夜】「大丈夫だよ。心配してくれてありがとね。」
夜月は渚の頭を撫でた。

夜月は一瞬聖也と目線があった。しかし、聖也の方から逸らされてしまったのだ。
【夜】(無理だぁ、仲直り出来る空気じゃないよ。それに目線逸らされたし……。終わったな。)

【渚】(聖也ー!夜月ちゃん困ってるよ!?……何やってんの!?早く夜月ちゃんと仲直りすれよ!!)

【聖】(やべぇ……、目逸しちまったぁ……!)

【美】(やっぱりこの二人何かあったな。)

【玲】(渚の視線怖すぎだろ……。)

【実】(イチゴミルク美味しいなぁ)

一人だけ上の空である。


すると突然友が入ってきた。
【友】「おいお前らー!……って、空気重っ。」
友は言ってはいけないことを言ってしまった。夜月の目が死んでいる。これは不味かったか?と思いながらも、友は話し続けた。
【友】「これ、校舎裏に落ちてたぞ。お前ら宛だろ?」
友はそう言うと、3個の紙飛行機を机への上に置いた。
【渚】「うわぁ、一気に3校からケンカ売られてるよ。……あとさ、紙飛行機で送ってくるなんて、子どもみたいだね。」
渚は紙飛行機を見て鼻で笑う。
【友】「いやこれ、めっちゃ飛ぶ折り方だぞ?こんなの中々作れないよ。すげぇなぁ!」
友は紙飛行機を手に取り感心した。
【聖】「そんなのどうでもいいだろ。」
聖也はボソッと呟いた。
【美】「しかも3校とも今日かよ。」
【玲】「行かなかったらなんか言われそうだしなー。」
玲央の言葉を聞いて渚がニヤリと笑った。
【渚】「それじゃあ、分けよっか?」
美咲はニヤニヤしながら「いいな。」と言い、玲央も冷静に「ありだな。」と言う。
しかし、聖也と夜月は嫌な予感がしていた。
【渚】「聖也と夜月ちゃん、玲央と実樹ちゃん、最後に僕と美咲ちゃん。……拒否権なしね。」
それは夜月と聖也に向けられた言葉だ。
ふたりはマジか……という感情とチャンスだ!という感情が混ざっていて何が何だか分からなかった。
【渚】「これも君たちの為だよ?」
と渚は聖也に耳打ちをする。
【聖】「分かったよ……。」
聖也は夜月に聞こえないボリュームで言った。
【玲】「それじゃ、皆死ぬなよ?」
【美】「死なねーよ。」

夜に備え皆は帰って行った。
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