君と紡ぐ物語は、甘くて愛おしい。


体育の後、制服に着替えて、次の授業の教室に向かっていた。

次…何だっけな。そう思って、時間割のメモを見る。あー、家庭総合βか。αは調理系がメインで、βは裁縫系がメイン。本当はαから取りたかったけど、他の授業との兼ね合いで難しかったんだよな…。

さあ…1日に100分の授業が3つある俺にとっては、この授業が最後か…。11時前から1つ目が始まって、3つ目が終わるのは17時近い。

この時間帯にまだ学校にいるってのは、新鮮な感じがする。


授業が終わって、帰ろうと支度する。




徐に、教室のドアに目を向ける。
まるで何かに引き寄せられるように。



時が止まったかもしれない。



大袈裟かもしれないけど。
初めての感覚で分からなくなった。




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