極上御曹司の独占欲を煽ったら、授かり婚で溺愛されています
 するとなにやら誠司さんと勇気は、内緒話をし始める。

 少しすると、誠司さんと勇気は「誓いのキス」と言いながら、それぞれ私の頬にキスを落とす。

 その瞬間、わっと歓声が上がった。

 もう、こんな素敵な誓いのキス。一生忘れられないよ。

 感動して涙ぐんでしまう。

 祝福の言葉が行き交う中、誠司さんは私と勇気を愛しそうに見つめて言った。

「さくら、勇気。……幸せになろうな」

「……はい!」

 私が返事をすると、勇気も真似して「はい」と言いながら手を挙げたものだから、思わず笑ってしまった。

 こうやって何気ないことで笑い合えることが幸せ。こんな日々がずっと続きますように――。神様の前で強くそう願った。



 そして、さらに月日は流れ二年後……。

 使い勝手の良い広々としたキッチンで夕食の準備をしていると、二階からバタバタとふたりと愛犬の足音が聞こえてきた。

「さくら、勇気と庭で太郎を遊ばせてくる」

「わかりました」

 玄関からは「パパ、早くー! 太郎が外に行きたくて、ドアをがりがりしているよ」

「すぐ行く」 足早にキッチンから出ていく誠司さんに笑ってしまう。

 昨年家族に迎え入れた愛犬の太郎は、すっかり勇気に懐いた。いつも一緒にいるほど仲良しだ。

 準備を終え、リビングの窓を開けて庭に出ると、気持ちいい風が吹いていた。

「あなたも早く大きくなって、パパやお兄ちゃんと一緒に遊びたいよね」

 太郎のしつけをしながら楽しく遊ぶ誠司さんと勇気を眺めながら、自分のお腹を優しく撫でた。

 あと少ししたら新しい家族が増える。そうしたらどんな毎日になるのだろうか。

 育児休暇を経て、再び復職する予定だ。忙しく、目まぐるしい日々かもしれない。だけどきっと、幸せに満ち溢れた毎日になるはず。愛する人とともに……。

                              END
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