シンデレラには····程遠い

鈴香の休暇中
俺は仕事もあり
ずっと一緒にいることは
出来なかったが
マンションへ戻ると
いつもの位置に
鈴香がいる事に
ホッとして顔が綻ぶ

この俺が⋅⋅⋅⋅

女に対して
優しく⋅⋅⋅⋅とか
大事⋅⋅⋅に⋅⋅⋅⋅とか
考えたこともなかったのに

俺にあるのは、
仕事⋅⋅⋅⋅⋅仕事⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅
仕事の成功を楽しみ
更に上を目指す
それだけの人間だった

だが⋅⋅⋅⋅⋅⋅
この子⋅⋅⋅鈴香は⋅⋅⋅⋅⋅
そんな俺の根底をひっくり返した。

鈴香は、決して美人ではない。
美人なら俺の回りには
沢山いた。
モデルや女優、社長令嬢
そんな女に俺が靡く事はない

だが、鈴香は⋅⋅⋅⋅⋅

俺の腕の中に閉じ込めて
俺だけが鈴香の瞳にうつれば良い
そんな独占欲を持たせる
唯一の女だ。

そんな事を夢にも
思っていないだろう
鈴香は、勉強しながら
眠っている。

そんな鈴香を抱き上げて
寝室のベッドへおろして
頬にキスをして
鈴香が作ってくれた
夕飯を食べ、シャワーを浴びて
鈴香を抱き締めて眠りにつく。

鈴香の休暇は
あっという間過ぎて行った。

鈴香は、
フランスに戻る日が
近づくと
俺から離れなくなった。

事前にわかっていたから
快斗と潤には了承得て
休みをもらっていた。


俺は鈴香を抱き上げ
俺の膝に乗せ
「鈴香、残り二年。
きちんとやれるか?」
と、訊ねる。
鈴香は不安そうな顔で俺をみつめる
「鈴香、出来なくても構わない。
俺は、鈴香が俺と一緒に
いてくれるほうが良いからな。

だがな、鈴香
俺は、鈴香に後悔だけは
してほしくない。」
と、伝えると
鈴香は、俺の首に腕を回し
「⋅⋅⋅⋅⋅⋅わかって⋅⋅るっ⋅⋅⋅⋅⋅
  ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅わか⋅⋅⋅⋅って⋅⋅⋅⋅⋅いま⋅⋅⋅す⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
と、言うから頭を撫でながら
「鈴香、愛している。
これから先も、それは変わることはない。
俺にとって、鈴香は、ただ一人の
唯一の女性だ。
誰も鈴香の代えにはなれないんだ。」
と、言うと
鈴香は、何度も頷き
「⋅⋅⋅⋅⋅私もっ、絢斗⋅⋅⋅⋅さん⋅⋅⋅⋅が⋅⋅っ
   大⋅⋅⋅⋅好きっ⋅⋅ですっ⋅⋅⋅⋅」
「クスッ、そうか。
なら、今から俺が言う事を
約束しょう。」
と、鈴香の頭を撫でながら言うと
鈴香は、顔を上げて
不思議そうな顔をする。

その鈴香の頬を撫で
「フランスに戻ったら
自分に出来ることを
精一杯やること。
帰省、もしくは会うのは
8月と12月の休暇10日間
お互いの行事等は
フランスから帰ってからだ。
休暇は、
鈴香が日本へ帰りたい時は
帰ってこい。
そうでないときは、
俺がフランスへと行く。
それでよいな?」
と、言うと
首を横にふりながら
俺に抱きつく
俺も鈴香を強く抱き締め
俺も同じなんだ。

お前がいない日々は
堪らなく寂しく虚しいんだと
わかって欲しかった。

鈴香は、少しすると⋅⋅⋅⋅⋅
「⋅⋅⋅⋅⋅やく⋅⋅⋅そく⋅⋅⋅しますっ⋅⋅⋅⋅
電話もしません。
LINEとメールだけにします。
悔いのないように
精一杯頑張ってきます。
絢斗さん、ありがとう⋅⋅⋅⋅
ございます⋅⋅⋅⋅」
と、言うと
「ああ、頑張って来い。
お前なら⋅⋅⋅鈴香なら出来る。
俺の愛してる女は最高の女だからな。」
と、言い鈴香の唇にキスをする。

鈴香の不安を払拭するように
鈴香の全てを俺のものに
するように
俺達は、何度も身体を繋げた。
「⋅⋅⋅⋅⋅ヤッ⋅⋅⋅⋅⋅もぅ⋅⋅⋅⋅ア⋅⋅⋅⋅⋅ァン⋅⋅⋅⋅⋅⋅」
「くっ⋅⋅⋅⋅⋅⋅ハァッ⋅⋅⋅⋅⋅⋅ンンっ⋅⋅⋅⋅⋅」

鈴香の身体を綺麗にし
お互い裸のまま
鈴香を抱き締めて
眠りにつく。

翌朝の鈴香の反応が
楽しみで、ニヤケながら
眠りについた。
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