シンデレラには····程遠い

今日は······
   ❨ 結婚式 ❩

お母さんと二人で
ウェディングドレスを見に行き
見た瞬間 二人の意見が一致したドレスに
決めた。

真っ白なウェディングドレス
背中が大きく開いている
マーメイドタイプで
裾が長いため
レースは、肩までにした。
背中がメインだから
袖は長く手の甲につながる
絢斗さんは、誉めてくれるかな?

絢斗さんは、藍色の燕尾服姿
見惚れてしまう·····

そんな·····私を見て

「鈴香。本来なら誰にも
見せたくないが、今日だけだ。
とても······綺麗だ。」
と、背中と唇にそっと
キスをされて
ゾクッとなる私を
嬉しそうに笑う絢斗さん。

風花も快斗さんも潤さんも
私を見て黙るから
「ええっと·····」
と、三人に言うと
「····めっちゃ、きっ、きれい!!」と、風花
「ごめん、声がでなかった」と、快斗さん
うんうんうんと潤さん
「うふっ、ありがとうございます。」
と、言うと
またまた、三人は固まってしまうから
絢斗さんに助けを求めると
絢斗さんは、私を抱きしめて
「気にするな。」
と、言った。

時間になり
教会の入口に父と立つ

父に
「お父さん、今までありがとうございます。
今からも身体にくれぐれも気をつけて。
お母さんをお願いします。」
と、言うと
「ありがとう、鈴香。
   幸せになるんだよ。」
と、言われた。

教会の扉が開き
父の腕に手をのせて
一緒に前に進む

綺麗なステンドガラスの
光の中
綺麗な顔した絢斗さんが
優しい微笑みをたたえて
こちらを見ている

絢斗さんの側につくと
父は、
「絢斗君、頼むね。」
「はい。命にかえても」
と、答える絢斗さん。

父は、私の手を絢斗さんの腕に
置いて、上からそっと自分の手を
置き、私に頷いた。
「ありがとう、お父さん。」
私は、父に頭を下げて
絢斗さんを見ると
絢斗さんは、そっと涙を拭いてくれて
神父様の前へ二人で進む

神父様、両親
快斗さん、潤さん、風花
遅れてきた葉瑠の前で
誓いをたてた。

そして誓いのキス
「愛している。」
と、絢斗さん。
「私も、あいしています。」
と、伝えた。

終えてから皆で写真を撮る。

父の願いで
白無垢に着替える
時間がかかるから
皆自由に過ごしてもらう。

絢斗さんは、私のお母さんの
願いで袴を着る

私が綿帽子をかぶり終えると
絢斗さんは、感心したように
見ていた。
袴姿の絢斗さんもステキ

二人で皆の前に行くと

ヒューと葉瑠
きれいと風花

すごいねと潤さん
俺も袴着ると快斗さん

お父さんは、涙を流し
お母さんは、二人とも素敵ね と。

皆で、写真を撮る
その中の写真をネットに使う
快斗さんが選ぶ事に。

全てが終了して
八人で食事をした。

料理も美味しくて
皆楽しそうだった。

最後に絢斗さんが、

「本日は、私達の為に
ありがとうございました。
今から鈴香は、色々な事に
遭遇するかもしれません。
ですが、全力で護り
私と結婚して良かったと
思って貰えるように愛し抜きます。」
と、菅野の両親に頭を下げると
「絢斗君。ありがとう。」
と、お父さん。
お母さんは、頷いていた。

両親と葉瑠は、絢斗さんの
経営するホテルに宿泊する
スィートルームに。

葉瑠は、日本での仕事があるみたいで
暫く日本へ滞在する。
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