いちばん星の独占権


- side 三上成哉 -





『あのさ、りっちゃん』


『んー? なるくん、どうしたの、なにか悩みごと? 人生の先輩、りっちゃん先生が聞いてあげなくもなくってよっ』



『好きだ』

『……?』



『俺、りっちゃんのことが、好きなんだけど』



『んふふっ、嬉しいありがとう、なるくんがそういうこと言うなんて珍しいねー?』

『……っ』


『かーわいい! でも、なるくん、ダメだよっ? そういうのは、ちゃあんと心から好きな子にしか言っちゃダメ。でも、まだなるくんには早いかなあ』




がつん、と打ちのめされて、あの日、りっちゃんに抱いていた淡い恋心は一度、粉々に砕け散った。




────隣の家のりっちゃんは、俺にとって、いつでも、ずっとずっと遠くにいるひとだった。



8歳年上、俺が小学生になった頃にはもう中学生で、俺がまだ小学生のうちにもう高校生で、やっと俺が中学生になったときには、りっちゃんは大学生だった。




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