隣の家にはヤンキー(?)が住んでいます
第0章
3歳くらいの時に純季くんは引っ越してきた。


当時人見知りがひどくて、一緒に遊べる友達がいなかった私にとって純季くんは誰とでも話が出来る羨ましい存在だった。


「はなちゃん!一緒に遊ぼ!!」


純季くんはこんな私にも話しかけてくれた。私は返事出来なかったけど。


それでも純季くんはずっと私に話しかけてくれて。気づいたら私は純季くんとばっかり遊んでた。


小学校でも私は純季くんと一緒にいた。それは中学生になっても変わらないって思ってたし。ずっとずっと続くものだと思ってた。


中学生になって今までみたいに一緒に帰ろうとして純季くんのクラスまで行ったら。


「純季ー!!帰ろうぜー!」


「おー」


って男友達と帰ろうとしてる純季くんがいた。私は...?って思ったけど私とは帰る約束なんてしてないし、私が勝手に帰っていただけ。


それに気づいたら瞬間、勘違いをしていた自分に恥ずかしさを覚えた。


私にとって純季くんはいちばんだったし、純季くんにとつても私がいちばんだと思ってた。


けど、それは違ったみたい。


その日から私は純季くんを避けた。純季くんも私に話しかけて来なくなった。


私と同じ高校に進学したっていう噂は聞いたけど。


真相はわからないまま高校1年生になった。
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