隣の家にはヤンキー（？）が住んでいます
第1章

再会

高校生になってしばらくが過ぎた。友達も何人が出来て悪くない生活を送っている。


純季くんは本当に同じクラスだった。隣のクラスらしい。


｢はなー。次移動だから行こー｣


高校で出来た友達の麻衣ちゃんが呼んでいる。急いで準備して移動教室へ向かう。


｢ゲ。岡本達じゃん。なんでいつも廊下で話すのかなー。｣


麻衣ちゃんが嫌そうな顔をする。視線の先には純季くんがいた。


｢本当にやだやだ。まぁ、うちらには関係ないけどね｣


｢あはは。そうだねー...｣


適当に話を合わせる。実は家が隣なんだって言ったらどんな反応するんだろう。


純季くん達の邪魔にならないように廊下の端っこを通ったつもりだったけど。


たまたま純季くんとぶつかってしまった。


｢って...ごめ...｣


って言っている純季くんと目が合う。何か言いたそうな顔をしている。


けど走って逃げてしまった。


｢はーなー！大丈夫！？さっき岡本とぶつかってたけど！！｣


麻衣ちゃんが心配そうな顔をしながら私に話しかけてくれる。


｢大丈夫だよー。大袈裟だなー｣


｢でも！もし何か言われたら言ってね！私がはなを守るから！！！｣


そんなことを言いながら格好良いポーズをとる麻衣ちゃん。


麻衣ちゃんは優しくて友達思い。この子と友達になれて良かったってつくづく思う。


優しいのは昔の純季くんも一緒なんだけどなぁ。まぁ今はわかんないけど。


そんなことを思いながら移動教室に向かった。
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