ユア
季節が変わってもユアとの日々は変わらず続いていた。
12月24日
ありがたいことに、今日は仕事は休みだ。
二人ででかけることにした。
ユアは薄いピンクのコートに身を包んでいた
きれいな長い髪がマフラーからふんわりとのぞいている。
ユアの手を握って歩いた。
その手はロボットだということを忘れさせるほどに柔らかく細く暖かい。
「わあ、すごい大きなツリー!」
ユアは街の広場に飾られていた大きなツリーに目を奪われていた。