一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》


「あぁっ、、っ、、、!?」







あまりの激しさに、自分とは思えない声が漏れて咄嗟に唇を噛み締める。


でもそれだと呼吸がうまく出来なくて、酸素を求める度に激しく身体を揺さぶられ淫らな声が部屋に響く。











彼とこうやって身体を重ねる事は2回目だけど、前回とは全然違う。



欲情にまみれた表情だったり、荒々しい息遣いだったり、少し乱暴で強引な様が初めて見る彼の姿。









今までだったらそんな男性を怖いと感じるのに彼には全く恐怖を感じない。

何故ながらば彼の事が大好きで彼からもまた乱暴な中にも、ちゃんと愛を感じるから。











『紗江さんっ、、、紗江さ、、んっ、、!』



何度も身体が揺さぶられ、切ない表情で私を呼んでくれるのが嬉しい。







寧ろ、そんな姿に全身と胸の奥が熱くなって自分が欲情しているのが分かる。


指を絡めて、唇を交わし、どちらかが果てても止まらない。
























こうして長い長い夜が更けていく。




身体を重ねる事がこんなに幸せになれる事だったなんて、この日私は初めて知ったのだった。









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