一途な彼は真面目で純粋で歳下で。《完結》
困ったように優しく微笑んでくれる的場さんに更に罪悪感が増す。
「いえ、、そんなんじゃないです。初歩的なミスをしてしまって、今まで訂正に追われてました。本当、社会人失格ですよね。的場さんがいうようにフォローしなきゃいけない立場なのに、逆に周りに迷惑を掛けて、プライベートな事なのに仕事に支障まででてしまって、、本当に恥ずかしいです。」
「あぁー、、、。アイツの事な。俺も噂は聞いたよ。」
的場さんは罰が悪そうに言葉を濁した。
きっとあの嘘の噂を聞いたに違いない。
この1週間、私を心配してくれて声を掛けてくれるのはありがたかったけど彼を悪く言われるのは正直苦しかった。
確かにその〝ありもしない事実〟に私は救われたのかもしれないけど、今はそれに苦しめられている。
好きな人の悪口を聞いて、平然と居られない。
モヤモヤとした思いが積み重なっていく。
ましてや以前好きだった人から彼の事を悪く言われたくない。
的場さんが口を開いた瞬間、何を言われるのか怖くてなり私は耳を塞ごうとしたがあまりにも悲しそうな表情を浮かべる的場さんに息を呑んだ。