ずっとおまえが嫌いだった
私は常に一歩引いて兄弟と接した。

12才の頃。学校でいじめられるようになった。

私が先生と仲良くしているのを見て
クラスの不良グループが
先生にチクっていると誤解したのがはじまりだ。

私は登校拒否をするようになった。
それからだ、父親が私を殴るようになった。

仏壇の鐘を叩く棒で私の頭を殴った。 

兄弟たちは止めてくれたが、母は見て見ぬふりをしていた。



中学に上がりますます、父の暴力は激化して
母までが暴力をふるわれるようになった。

そのたびに、兄弟たちで止めにいく。

そんな日々があたりまえだった。

夏の暑い日、妹の彩也子と弟の孝次が
「近所のおばさんにお菓子をもらったんだ!」といって私に見せてきた。

どうして、私は父に殴られ罵られているのに
こいつらはのんきにお菓子など貰っているのだろう。
小さな手に握られているお菓子が忌々しく見えた。

私は彩也子と孝次の手からお菓子を奪った。
お菓子はチョコレートで二人の体温で半分溶けていた。

それを、公園のゴミ箱に投げ捨てた。 

「ゴトン」

彩也子と孝次の泣き声が後ろから聞こえる。 

私は、二人の泣き声を心地よい気分で聞きながら家路に帰る。

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