100-3は? ~なにもかも秘密な関係~
 



「俺の大事な従妹のあやめに手を出そうとしている、あやめの許嫁はお前か」

 基の前に立ちはだかった朔馬は、開口一番そう言って、

「待て。
 その設定だと別に出していいよな?」
と基に言われていた。

 ……ま、確かに今の言い方だと、オッケーになってしまいますよね、
と苦笑いして、あやめは後ろに控えていた。

「そう。
 俺は知らなかったが、俺は、あやめの許嫁だ。

 付き合おうが、一緒に旅行に行こうが、いいはずだ」

「なにっ? 旅行に行くのかっ?」
と朔馬がこちらを振り返る。

「嫁入り前の娘が、なんてことするんだ、あやめっ。
 襲われるぞっ」

「襲わないですよ、専務は」

 一緒に暮らしていても、専務が無理強いしてきたことないし、と思いながら、あやめは言ったのだが。

「襲うに決まってるだろうっ」
と朔馬が叫び、基が、

「襲うぞ」
と言う。

 専務、冷静に言わないでください……。
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