いない歴=年齢。冴えない私にイケメン彼氏ができました
「……とりあえず、早く元気になれ」
フィルターぎりぎりまで吸ったタバコを灰皿に落として蓋を閉じた。
せめて今してやれること、きっと気がかりだろう彼女が残していった仕事を終わらせよう。
そして、申し訳なさそうに頭を下げてきたなら。いつも通りに、からかって雑に頭を撫でてやろうか。
そうすれば『犬扱いしないでください!』と、あの、いつもの声が聞けるかもしれない。
これまでの日々、見てきた、笑顔。
これからの日々、まだ思い描けない、願う未来。
「っと、やべぇな飯も食ってねぇし」
急いでエンジンを切りキーを引き抜きドアを開けた。
八木は足早に駐車場を後にする。
そして。きっと心配そうに、そわそわしてデスクにいるであろう杉田のもとへ急いだ。


