これは恋ですか。
先生は、手のひらに出したコインを見ていた。
すぐにコインは握りしめてしまったけど、そのコインは、外貨みたい。

両替する暇も無かったよね。
さっきお部屋を見たら早速仕事していたもの。

「何でもありません。じゃ、お疲れ様でした」

先生は、パッと硬貨を財布に戻して立ち去ろうとする。

せっかく会えたんだし、もうちょっとお話したいなぁ。

「そうだ、先生、ご飯でも一緒にどうですか?先生はアメリカが長いから、和食かな?
あ、新川係長はダメですよ。女子だけ」


手で追い払うように新川係長を遠ざける。新川係長はスゴスゴと去っていった。


「ありがとう、九条さん。
カード持ってるから食事は大丈夫です。お気遣いありがとう」


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