これは恋ですか。
「先生、どうして突然思い出すんですか?
しかも、それ、違いますよ。人違いです。
私が目当てのわけないから。
あの頃は、モエとか、ジュリとか、モテる美少女いっぱいいたでしょ?」
「一番人気は華子ちゃんよ。
だって私、隣の男子校の先生に直接聞いたもの。
華子ちゃんに勇気出して声かけたのに、全く相手にされなくて、熱出して休む子がいるって」
「うーん…確かに声かけられたことはありましたけど、それとは違いますよー。
だって、変なのばっかりでしたよ。
“隣の高校の佐藤です”とか。
だから、はじめましてって挨拶したら、どっか行ってしまったり。
行き先も言わずに、“ちょっと付き合ってほしい”って言われた時も、どこまで?って聞いたら、どっか行ってしまったり。
“友達になりたい”って言われたこともあったけど、聞いたら家も遠いし、遊びに行くのも大変でしょう?学校も違うのに、友達って無理じゃないかなって言ったら、どっか行ってしまったり。
皆、モエやジュリにはニコニコしてるのに、私には変な態度ばっかりで」