つきとねこ

痙攣が収まる

小次郎のおなかをなでる

心臓の鼓動が弱くなっていく

頭をなでてやる

小さくゴロゴロと喉をならしている

でもそれもすぐにやんだ

「小次郎、ごめんね」

小次郎はわずかにしっぽを動かす

「早く気づいてやれなくてごめんね」

小次郎はうすく目を開ける、いつも私を見つめていた黄色い瞳だ

「心配かけてごめんね」

小次郎の口が小さく開く

「小次郎……」

「…ニャア………」
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