危険なキミの溺愛
「運んでくれたことは、ありがとう…ソファで寝るって言ったのに」



「わかった。次からはもう本当に運ばない」



一気に気だるそうな表情に変わる。



気を悪くした?



心配してくれたのに、ここまで頑なに断るのはダメなのかな…。



気になりつつも、とりあえず急いでベッドから出た。


部屋を出ようとして、昨夜のことをふと思い出した。


「そういえば…湊、映画見ながら眠ってたよ?」



「そうみたいだな。お前も寝てたけど」



「湊が気持ちよさそうに寝るのを見たら、なんか安心しちゃって…あっ、もうこんな時間!」



時計を見ると、結構いい時間。



学校に行く準備をしなきゃ。



話の途中だったけど、慌てて湊の部屋から出た。












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