危険なキミの溺愛
頭を肩に預けると、湊が微笑む。



「素直だな」



「…………」



「先生、保健室に連れて行ってきます」



湊は先生に声をかけると、私を抱えたまま体育館をでた。



より一層、生徒の騒ぐ声が聞こえる。



「噂になっちゃう…」



「そうかもな」



認めるんだ?



湊はその後なにも話さなくなって、保健室に着くまでしばらく私も黙っていた…。



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