危険なキミの溺愛
「ひとりは寂しいよな。ここにいようか?」



…え?



「それは…大丈夫だよ…」



「まぁ、そう言わず。俺も体育サボれる」



あ、そういうこと?



なんだか一気に緊張の糸がほどけた。



急に優しくなるし、簡単に抱きかかえて包容力まで見せられて…変に意識しちゃった。



湊はただ、体育をサボりたかっただけなのかも。



「ふふっ…」



「迷惑じゃないなら、ここにいていい?」



「それはもちろん。湊も私とふたりで気まずくないなら…」



「どうかな。それはわかんねぇ」



笑いながら言ってるし、大丈夫ってことだよね。



私も…さっきよりかは平常心を保ててる。



いきなりのキスマークとか、お姫様抱っことか…。



色々ありすぎて大変。


< 127 / 263 >

この作品をシェア

pagetop