危険なキミの溺愛
湊、どんな顔でそんなこと言ってるの?



後ろにいるから表情が見えない。



私は…顔から火が出そうなほど熱い…。



とりあえず両手で顔を隠した。



「俺のって!さっさと追い出すっつってたじゃん」



キノコくんが興奮気味に湊に突っかかる。



え…そうだったんだ。



彼女のフリしてポイント稼ぐ必要なかったってこと?



湊は最初から私を追い出すつもりだったんだ…。



自分でもよくわからないけど胸がズキっと痛む。



私でよかった、大歓迎みたいなこと…言ってたよね?



あれは嘘だったんだ…。



私…ショック受けてる?



ううん、まさか…ね。


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