危険なキミの溺愛
「大丈夫?ふっ…そんなに蹲ってよく言う」



失笑された?



この感じ、知ってる…。



顔を上げると、すぐそこに湊が立っていた。



しかも、思い出せないでいた最高の笑顔で。



「ずるいよ…」



待ってくれていたのか、偶然なのかはわからないけど嬉しくてたまらない。



優しくなんてないって言いながら、こんなサプライズ…最高過ぎる。



「なにがずるいんだよ。乗せるつもりでここにいたのに」



やっぱり…。



「待っててくれたの?早退したのかと思った」



「まぁ…気になるし?これ友達に借してもらった。ほら、体育の後に会ったあいつ」



「ああっ…キノコくんのことだよね?」



「…へ?」



しっ、しまったーっ!









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