危険なキミの溺愛
それで…不機嫌になったの?



部屋に閉じこもったのはそのせいだったってこと?


「俺の思い過ごしじゃなきゃいいけど…花が好きなのは…本当に俺?」



誤解されたら嫌だし、急いでコクコクと頷く。



湊に甘い瞳で見つめられて…ドキドキが止まらない。



「キスマークの条件をつけたのは、花にキスする理由が欲しかった。ただ…それだけ」



「それって…」



そうしたら、湊は見たこともない表情で優しく微笑んだ。



「自分で思うより、好きになってる」



うそ…すごく嬉しい。



見つめ合っているうちに、少しずつ湊の顔が近付く。



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