危険なキミの溺愛
バスには私と先生しかいなかったはず。



あ…そういえば、生徒の様子を見てくるって言って…一旦バスを離れたかも…。



眠ったり起きたりの繰り返しで意識が朦朧としていたし、その時…なのかな。



「隣に座ってたの俺」



「隣に?全然覚えてない…」



「マジかよ…」



明らかにガッカリした様子で項垂れている。



「薬が効いて眠たくて…寝たり起きたりだったから半分眠ってたのかも」



「そっかー。だからか…」



「だから?」



「なんか受け答えが変だとは思ったけど、夢の中だったんだな…」



そうなんだ…私、喋ってたんだ…。



「心配したって言ったら、ありがとうって…俺にもたれてきて…超かわいかった…」



ええっ!


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