危険なキミの溺愛
格闘技やってたって言ってたし、心配しなくても平気?



うん…湊なら、大丈夫。



「わかった。気をつけてね」



「おう。俺がやばそうでも絶体出てこないように」



「それは無理。湊が危険な目に遭うぐらいなら…」



「俺が出たらすぐに鍵かけて」



「でも…」



「大丈夫…俺に花を守らせて」



去り際にイケメン度最高値の笑顔を見せた後、湊はドアの向こうへと出て行った。



はっ!



湊がかっこ良すぎて放心状態になっている場合じゃない。



急いで玄関の鍵をかけて、覗き窓に顔を寄せた。



あれっ…真っ暗。



湊がもたれているのか、なにも見えない!




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