危険なキミの溺愛
「覚えてないって顔だな。思い出してみる?」



中川くんが近づいてきて、手を伸ばした。



「きゃーっ!嫌ぁっ!!」



思いっきり手を振り払うと、ウケてる。



「ひでぇ…そんなに俺のこと嫌い?」



「きっ、嫌いとか…そうじゃないの!だって、急に近寄るから」



心臓はバクバク、顔だって熱い。



こんなに動揺している自分に驚く。



「ふーん…そんな感じで俺の彼女役つとまる?」



それはそうだね。



多分無理…。



だけどやらなきゃいけないの!



「ウソ。昨日、俺が勝手にベッドに連れて行っただけ」



「ま…まさか、一緒に寝るつもりで!?」



そんなのありえないけど一応確認しておかなくちゃ。




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