猫とレモンティーと私
私がそう言うと、「また朝寝坊したんですか?早起きは習慣づけないとダメですよ」と凛太郎さんは苦笑する。

「いいんです!平日は起きて大学に行けてますから〜。それより、あの子たちに合わせてください!」

「はい、わかりました」

凛太郎さんはそう言い、カフェの奥に一旦姿を消す。戻って来た時、両手に二匹の猫を抱えていた。ダックスフントのように手足の短い可愛らしい猫。マンチカンという種類らしい。

「リスボン!フランカ!可愛い〜!!」

猫の名前を呼び、私は二匹を抱きしめる。二匹に頬ずりをする私を見て凛太郎さんは微笑み、私の朝ご飯を作り始めた。

このカフェができたのはちょうど数ヶ月前。私はこのカフェができた頃からの常連客。理由は、カフェの雰囲気が気に入ったこと、凛太郎さんがイケメンなこと、ご飯がおいしいところなど挙げ出したらキリがないけど、一番は看板猫がいることかな。

私は猫が大好き。猫をモチーフにした小物が部屋にはあふれてる。でも、家はマンションだから猫は飼えない。
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