【女の事件】いらくさの家
第14話
美香子は、11月5日の朝頃に大量のトシャ物を吐いて倒れた後に救急車で病院に運ばれた。

その結果、脳のレントゲンに大きな陰かみつかったので規模の大きな病院で精密検査を受けるようにと医師から告げられた。

(多香子と美香子の)両親は、美香子の脳内が病魔に冒されていて苦しんでいる中でこうすけが野毛山公園で発生したレイプ殺人事件の重要参考人としてケーサツに拘束中であることを理由に、美香子とこうすけを離婚させて、療養させることを決めた。

(多香子と美香子の)両親としては、こうすけが奈美にストーカーをして、生命を奪ったことを許すことができないので、大急ぎで知人の弁護士さんに頼んで、こうすけの親類の家全員に対して損害賠償請求の裁判を起こすことを決意した。

そんな中であったが、11月18日にこうすけは一旦処分保留でシャクホウされた。

シャクホウされた理由は、事件現場に残されていた物証がものすごくとぼしいことから、こうすけが容疑者と断定することが困難な状況と言うことで、処分保留でシャクホウとなった。

こうすけは、処分保留でシャクホウされたものの、(多香子と美香子の)両親は不起訴魔のこうすけを家に置いておくわけには行かないので、こうすけの兄夫婦を呼び出して損害賠償請求の裁判を起こすことを決めたと伝えることにした。

シャクホウされた翌日の朝10時頃、こうすけの兄夫婦が水戸市から東ヶ丘の家にやって来た。

こうすけは、迎えに来てくださった兄夫婦の前で大声をあげてにワーワーワーワーと泣いていたので、兄嫁さんが思いきりキレていた。

「何なのよあんたたちは!!よくもアタシたちの大切な家族に強烈な暴力をふるったわね!!もう許さないわよ!!」
「やかましいだまれ!!ドタワケ!!」
「ドタワケはあんたでしょ!!」
「だまれ!!不起訴魔の家のもんがえらそうにするな!!」
「不起訴魔ってどういう意味なのかしら!!」
「おい、やめろよ!!」
「おとーさんやめて!!」

こうすけの兄と(多香子と美香子の)母親が止めにはいって落ち着かせた後、改めて話し合いをしようとしていた。

しかし、(多香子と美香子の)父親が『不起訴魔を連れて帰れ!!』とこうすけの兄夫婦にねじ込んで行ったので、兄嫁はこう言い返した。

「このままでは帰らないわよ!!あんたたちがこうすけを痛めつけるだけ痛めつけたのだからもうこらえへんけん!!」
「何だと!!」
「やかましいわねボケシュウト!!このままで終わるわけには行かないわよ!!こうすけに強烈な暴力を加えて大ケガを負わせたから鉄拳制裁を加えるから覚悟しておきなさい!!」
「やれるものならやってみろ!!わしの知り合いにヤクザの親分がおる!!わしが親分に電話したらオドレらの家はぺっちゃんこになるからな!!わしの知人の親分に電話するからな…今治の田嶋組のダンプカーでオドレらの家つぶすから覚悟しておけ!!」

父親は、電話機の受話器をあげたあと今治にいる知人のヤクザの親分に電話をしていた。

こうすけの兄夫婦は、ヤクザに殺されてしまうので、報復として水戸で暮らしている知人に電話をしてヤクザをお願いしていた。

翌日から、弁護士さんとともにこうすけと美香子を離婚させる交渉に入った。

約3ヶ月に渡って、こうすけと美香子の離婚交渉をしていたが、話し合いがこじれたので、交渉はケツレツした。

その上に、多香子の問題がまだ解決できていなかったので、まだまだドロ沼の状態はつづいて行く。
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