笑顔の行方
寧々とは順風満帆だ。

おばさんと3人暮らしをしていた高校時代とは変わり。

洋介と同居したおばさんと離れ、二人での生活。

俺の仕事が忙しい時は、バラバラに生活してるが。

基本は、二人で朝食をとり

俺は仕事に、寧々は大学に行く。

帰りも、遅くなる時は電話を入れて一人で食べてもらい。

後は一緒にご飯を食べ、一緒のベットで眠る。

ただし、最後までは手を出してないけど。

ホントに平和だった。

それが崩れ始めたのが、2年生になってからだ。

5人グループで遊ぶようになったと聞いたくらいから。

バイトにサークルと、遅くなることが増えてきた。

それでもまだ、少しくらい羽目を外しても………と思っていたが。

車で駅前を通りかかった時、偶然見てしまったんだ。

寧々のグループは、男女混合だということを。

別に、寧々が嘘をついていた訳ではない。

俺が勝手に女の子のグループだと思っただけだ。

………………………正直、かなりショックだ。

寧々に男の影は、今まで一切感じたことがなかったから。

浮気をしている訳でもなく

グループにいただけだが………。

最近キレイになってきた寧々を思うと、足元が掬われる思いだ。
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