冷酷組長は泣き虫、天然に恋をした

勇気「なんかもう…我慢できる気がしないです」


奏斗「ん」


勇気「見てるだけでも辛いのにそれを間近でみるともっときつい」


京介「…」


勇気「神様は俺に機会さえも与えてくれなかった、ちょっとずるいっすよ」


奏斗「俺はお前がどんなこと抱えてんのかはしらねぇけど、辛い時は我慢すんな、次泣く時にもっと辛くなる」


京介「それにここはお前を仲間と思ってる奴がいる、たまにはそいつらに胸を貸してもらって泣けばいい」


   2人はいい終わるとタバコの火を消し酒を飲み始めた


奏斗「お前今いくつだよ」


勇気「17です」


京介「それじゃあ茶飲め、ちょうど缶のやつ持ってきたから」


奏斗「お前満月に缶の茶って、あわねぇな笑」


京介「うるせぇ…ゴク」


   カラン〜


   満月の夜の中グラスの氷だけが響いた


京介「お前やっぱり俺の生徒に似てんだよな〜」


勇気「ぅ…そうですか」


京介「お前の好物、仕草たまにあいつに重なる」


  はい、それは私です


奏斗「あ、それ俺も思った〜笑
てか、前遥が今度その子連れて俺の店来てくれるんだってよ、プリン作るていったらあいつと一緒に行くよ…って笑」


京介「へぇー笑いいじゃんあいつプリンになんかついてたらさらに喜びそうだな笑」


奏斗「ああ〜絶対に喜ぶ笑
あ、そういえば勇気もプリンすきなんだよな?」


勇気「あ、はい」


奏斗「明日食わせてやるよ、試作品作って冷蔵庫に入れてるから」


勇気「?!俺にくれるんすか!」


奏斗「試作品だしいいよ」


勇気「ありがとうございます!」


京介「勇気あしたはやいだろ?もう寝ろ」


勇気「そうします。おやすみなさい」


  スー

  バフ…


星矢「今日は随分遅い帰りだな」


勇気「そういう星矢だって」


星矢「俺はいいんだよ」


星矢「今日、なんかあったんか?お前ちょっと目腫れてたし」


勇気「気のせいだろ…」


星矢「いつか、いつかは話してくれるよな?」


勇気「うん、今は話せないけど話すから」


星矢「俺は聞く準備は出来てる、お前も腹くくれよ」


勇気「そう…だな」


  私はこの時嘘をついている事にとても罪悪感でいっぱいだった。



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