冷酷組長は泣き虫、天然に恋をした

真希さんの家に着き手当をうけた。


菊「これで終わりです、擦り傷程度で本当に良かったですね」


美海「はい、ありがとうございます」


雪「美海!」


美海「雪さん!」


雪「このバカ!なんで電話の時本当のこと言わなかった!」


美海「雪さん達に迷惑をかけたくなくて……」


ルキ「それ本気で言ってる?」


美海「……」


翔「俺たち友達だろ、迷惑がなんだよ!」


七尾「美海の迷惑は今に始まったことじゃないしね!」


陸「俺達にはいくらでも迷惑かけろ!」


美海「みんな……ありがとう!笑」


翔「お説教は先生からだけどね!」


美海「え?」


辰巳「くーりーやーまー」


美海「ひっ!」


瑠「なんで一人で帰った!!」


美海「それは、」


瑠「言い訳は要らん!」



辰巳「罰としてここにいる教員全員の肩を揉め」



美海「え、(課題出されるかと思った〜)分かりました!」



辰巳(変わらずチョロいな)



瑠「俺はもう1つ追加、栗山俺の前に立て」


美海「……」


先生の前に立つと先生は少し怒っているようにも見えた、けどどことなく寂しそうだった


瑠「栗山……」


美海「は、はい……」


すると先生は私をデコピンした


美海「うう……」


先生のデコピンはとても痛かった


美海「な、何するんですか〜」


瑠「それはこっちのセリフだ、お前人の話ちゃんと聞いてたか?あ?」


  ビク!


  先生は本気で私を怒っている。それは私を心配していた証拠だ…


美海「ごめんなさい…まだ時間も早かったから、大丈夫だと…」


瑠「…」


  先生は黙って私を見つめた


美海「…」



真希「…」



瑠「本当に怪我それだけか?」


美海「え?…」 


瑠「お前泣き虫のくせにたまに我慢するから気になった」


  私はてっきり叩かれたりするのかと思ったがまたも予想を遥かに上回り、どれほど私が…この人たちに心配されていたのか今分かった。


美海「…さい…くっ…」


真希「はぁ〜…」


私の考えを遥かに先生達はこんなに……


あの時の私に怒りばかりだよ


瑠「もう二度と夜に1人で帰るな、」


美海「……は、い、」


ポンポンッ


先生は優しく頭を撫でてくれた


瑠「もう遅い、送ってやる」


美海「ありがとうございます」


真希「今度は気をつけろ、次はねぇ」


美海「はい」


瑠「行くぞ」


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