後輩くんは溺愛を隠せない


とにかく、今考えても仕方ないと思い、体を洗って湯船に浸かった。



「はぁ......生き返る」



1日歩き回ったことで、思っていたよりも身体が疲れていたみたいだ。


緊張していた身体がゆっくりとほぐれていくのを感じる。


幸い、混む時間では無いのか、数人しかいないので、足を伸ばして伸び伸びする事が出来た。


ぼーっとしていても、考えるのは仕事の事より、この後夏樹くんと2人きりなこと。


考えるだけでもドキドキしてくる。


意識してしまう。ーーなんで、そんなに気になるんだろう?


私は頭の中で自問自答した。


確かに、イケメンで仕事出来るからかっこいい。


嬉しそうに笑った顔には、キュンとくるものもある。



「ーー私は、夏樹くんがすき......?」



今まで、それを考えないようにしていただけなのかも知れない。


声に出してみると、フッと心が軽くなったかのように受け入れられた。


とたんに、顔が暑く火照り、今までに無いくらいドキドキしてくる。

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