後輩くんは溺愛を隠せない
考えてみれば、最初からそうだったーー。
初めて会った日、「......可愛い......から」そう小さい声で照れるように言われたその時は、お世辞だと思って聞き流したふりをしたけれど、実際は嬉しかった。
ドキッとしたのを覚えている。
その次の日、朝起きたら知らない部屋で、横を見たら夏樹くんが居て、頭が混乱した。
そんな中、「キスしていいですか?」なんて言われた時には、目が逸らせなくて、夏樹くんの真っ直ぐな瞳に飲み込まれそうになった。
その後、2人でショッピングに行ったのも楽しかった。
ーーファッションショーになったのは予想外だったけれど......。
抱きしめられて、心臓が跳ね上がり固まってしまったのは言うまでもない。
それからは仕事中でも、ドキドキしていた。
それは多分、私が夏樹くんを意識していたから。
出会って間もないのに、こんな思いをするのは初めてだった。