後輩くんは溺愛を隠せない



「私が高い宿を を進めなかったのは、佐藤様のご年齢でゆっくり過ごすなら、穴場みたいな方が合うと思ったから。

それに......、お客様がたくさん来るホテルとかは、待つ時間もあるし、温泉はあってもゆっくり出来ないと思って。
だから、要望に1番合っているのが、あの宿だったのよ。

もちろん色んな宿を候補には入れていたけれど、最終的に進めようとしていたのも、あの宿だった。
佐藤様が気に入らなければ、別の案も出すつもりではいたけどね」


「なるほど......。」


「あと、私の実績の事だけれど、佐藤様に高い宿を進めて、心から楽しめない旅行になったら?
ーーそしたら、また行きたいとは思わないよね?」


「そうですね......、俺なら次行くなら同じところではなく、別の所に行ってみたいと思うかも知れません」


一気に説明したけれど、納得してくれたみたいだ。

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