Lose everything
14

再会からひと月

ひと月の間
陽真が桜子の元に来てくれてた。

桜子が、「行くよ。」
と、いっても陽真は、
「桜子は、俺を待ってて。」
と、言ってひかない。

陽真の優しさだと
わかっているが
笑えない彼女を誰かに
見られても・・・
マイナスの考えが
持ち上がってくる

そんな桜子の微妙な思いを
陽真はわかっていた。

「桜子、今週は北海道に来てみない?
ラベンダー畑が綺麗なんだ。」
「いいの?」
「ん?先月は、
寒さがあったから
桜子が風邪引いたりしたら嫌でね
今週も、まだ少し寒さはあるけど
ラベンダー畑を一緒にみたいと
思って。
まぁ、ラベンダーはしばらくは
咲いてるから
今週じゃなくても良いのだけど。
俺が、桜子に来てほしいから。」
と、言うと
「うん、うんっ‥‥‥‥
行く。ありがとう、陽真。」
「泣かないで、俺がいないところで。
涙を拭いてあげれないから。
俺は、いつも桜子にそばに
いて欲しいと思ってる。」
「‥‥‥‥うん‥‥‥うん‥‥‥‥」
今週の土曜日の朝
桜子は、北海道に発った。

桜子は、月曜日に休みをもらっていた。

少しずつだが、
元気になってきている桜子に
回りは、何か変化があったと
暖かい目で見守ってくれていた。

そんな桜子を渉は
嬉しそうに見ていた。
まだ、まだ、前のように
笑えないが、顔が綻ぶのが
わかる。

高木との順調さがうかがえる
そんな、桜子が
「土曜日に北海道へ
行ってくるね。」
と、報告してくれたから
「お土産、!」
と、言うと少し微笑んでくれた。

うん、うん、良い表情になってきた。
と、渉は嬉しかった。
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