【女の事件】女王蜂~魔女になってしまった花嫁さん
第17話
2015年11月3日に、しほこの目の前でヤクザたちに親族たちと父親と長兄を殺されてしまった事件が原因で、しほこは残りの人生を女王蜂として遺恨の人生を歩むことを決意した後、ひとりぼっちで旅に出た。

しほこは『アタシはスズメバチと再婚をしました…過去に受けた遺恨を抱えたまま、新しい男性と再婚したら、再婚相手と再婚相手の家の人たちを呪い殺してしまう…』と思っていたので、再婚をしないと決意した。

そんな中で、第2の悲劇の幕が上がった。

2016年1月15日の深夜2時頃のことであった。

悲劇は、長野県と岐阜県の境目にある安房峠の国道で発生した。

(キー!!ドスンドスン!!ギャー!!ギャー!!)

東京から中央道の一部の区間を通りまして、国道20号線~19号線~安房峠へつながる国道~県道から安房峠道路(有料道路)を経由して飛騨高山の高原のスキー場へ向かう予定だった特大のダブルデッカー車のスキーバスがコースを外れて複雑なカーブが多い峠道を通っていた。

運転手は、早く現地に到着したいと言うあせりが原因でメチャクチャになっていた。

バスは猛スピードで暴走したあと、がけに転落して大破した。

バスの乗客乗員合わせて17人が事故で亡くなった。

バスの乗客のみなさまは、大部分が大学生だった。

人生設計のメドが立っていた時に、悲惨なバスの事故で何もかもが奪われてしまった。

この時、警視庁と長野県と岐阜県の3つの県警による合同捜査本部が設置された。

今回の事故は運転手が大パニックを起こしたことが原因で乗客の命を奪ったとして、フリョの事故ではなく、殺人事件として捜査することになった。

2016年1月23日に、事故を起こしたバス会社とスキーツアーを企画した旅行代理店が神奈川県の暴力団組織が経営していた会社だと言うことが判明した。

合同捜査本部は、捜査の対称を親玉の暴力団組織へ広めて強制家宅捜索に乗り出た。

合同捜査本部の本部長を務めている警視庁捜査1課の課長で国家公務員Ⅱ種の資格を保有している超エリート警察官でのちにしほこの再婚相手となるまさあき(48歳)は『事故を起こしたバスを保有しているバス会社と旅行代理店を経営している暴力団組織は話が分からないやくざばかりだから、銃殺するしかない!!』と怒っていたので『容疑者たちを銃殺せよ!!』と命令した。

1月24日頃から約1ヶ月にわたって、神奈川県内にある問題のやくざ組織に対して、警視庁のSAT1万人を投入して、暴力団組織の事務所へなだれ込んで、やくざ組織の組員や組長やナンバーツーの男などを一人残らずに射殺したり、銃火器で焼き殺すなどしてハイジョした。

そして、事故を起こしたバスを保有しているバス会社の経営陣たちとツアー会社の経営陣もひとり残らずに銃火器で焼き殺した。

上の人は『よくやった…安房峠の事件の原因を作った容疑者を全員ハイジョできたな…被害者遺族の無念を晴らすことができたので、ごほうびとして、お前を出身地の県警の終身名誉本部長職に指名する。』とまさあきに伝達した。

まさあきは、警視庁の幹部から岡山県警の終身名誉本部長職を与えられたので、出身地の岡山県へ帰ることにした。

まさあきは『日本の治安を脅かす反社会勢力をハイジョすることができた…』と勝ちほこった表情を浮かべていた。

まさあきは、岡山県警の終身名誉本部長職を与えられたのと同時に暴対本部の本部長も兼務することになった。

まさあきは、記者会見の時に激しい口調で暴力団組織の団体をあげて、ボロクソに言いまくるなど、過激になっていた…

そしてここより、新たな悲劇が始まりをつげた。

まさあきは、西大寺(岡山市東区)にある実家で前妻の連れごの長男(10歳)と弟・よしあき(34歳・工場勤務)と妹・ちかこ(29歳・家事手伝い)と両親(父親・84歳と母親・71歳)とまさあきの6人で暮らしていた。

まさあきの妻は、2年前に交通事故で亡くなっていたので、連れごの長男は西大寺の実家へ預けると言う形で東京と岡山で別々に暮らしていた。

今回の殺人事件の捜査で、問題のバス会社とツアー会社と背後のやくざ組織の容疑者たちをひとり残らずハイジョして事件解決に貢献したので、岡山県警の名誉本部長職を与えられて、終身雇用となった。

帰省後は西大寺の実家で生活をするが、お嫁さんが必要なので親族がまさあきに再婚をすすめていた。

まさあきは、親族のいいなりになってしほこと再婚をした。

2016年4月1日より、まさあきは岡山県警の終身名誉本部長に就任して、終身雇用となった。

その一方で、しほこは乳房(むね)の奥底にある傷の中で増殖を続けているスズメバチをより凶暴なスズメバチに育てていた。

再婚したくないのに、イヤイヤ再婚したから…

ダンナとダンナのおやきょうだいと親類どもをひとり残らずに呪い殺すしかない…

この瞬間、恐ろしい悲劇の第2幕が始まった。
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