【完】ねぇ、もっと俺に甘えてよ?


「え?あ、葵くん……まさか、今日学校休んだの!?」


「は。当たり前でしょ。お前ひとりにするわけないだろ」


「っ、」



コンビニだけ走って行ってきた、と付け足しているけれど。


嘘……。


私が風邪をひいたせいで護衛として葵くんまで休ませてしまったなんて。



「葵くん……いくらお父さんの頼みだからって、そこまでしなくても。葵くんだって学校行かなきゃいけないのに。サボらせちゃって、ごめんね……」



途端に申し訳ない気持ちになる。


例え一日とはいえ授業も遅れてしまうし、今日から体育祭の練習だって始まっているのに。



「なに言ってんの?これはサボりじゃなくて護衛」


「葵くんはそう言うけど、私に付き添ってもらっちゃって……」



もう一度、ごめんねと口にしようとした私に、



「こういう時は素直にありがとうって言ってくれた方が嬉しいんだけど?」



葵くんは私の心を見透かしたように声を被せて笑った。

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