冷酷王子は子リス姫を愛でる
そんなことを思えば、フィンが横から口を出す。



『起き上がれなくなるほど抱き潰せよ』とな。



俺はそんなことはしない。



そんなだから、キャシーに好かれないのだぞ。



毎日過ごす同じ空間で、この時だけはお互いの話をする。



簡単に正妃にしてしまったが、キャシーには大変な思いをさせているのだな。



「そう言えば、アンディのお母様の話って、聞いたことがないのだけれど…」

「俺の母は病で他界しているよ。第五妃だったと聞いた。子どもに恵まれなかった他の妃達に、相当辛く当られていたと聞く」

「そうだったのですね…」

「1番若く、最後の側妃だったのもあるのだろう。妬みは相当なものだったようだ」

「いつ、亡くなられたのですか…?」

「俺が1歳になる頃だ。元から体は強い方ではなかったらしいのでな。噂では、あの国王陛下が毎日通ったとか」

「それは、愛されていたのですね」



どうだろう。



若い女に溺れただけなのかも。



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