冷酷王子は子リス姫を愛でる
王妃様や国王陛下の側妃様たちからの嫌み、急に『公務』という、誰だか知らない人との面会やお茶会。



溜まっているのだ。



ストレスが‼︎



たまにしか料理ができないし、リチャードに愚痴を聞いてもらっても、やっぱりモヤモヤしたまま。



あまりアンドリュー様に告げ口するのも嫌で、嫌がらせの数々は黙っている。



それを察してくれているのか、何も言わずに甘やかしてくれるのだけど。



なので、日頃の鬱憤は、この新婚旅行で発散しようと思っている。



「着いたぞ。起き上がれないなら、このまま運ぶが…」

「絶対に嫌です‼︎」



頑張って起き上がり、何食わぬ顔で挨拶を受ける。



今日のお宿も、やっぱり立派だ。



「ようこそお越しくださいました‼︎寒くはなかったですか?すぐに、温まってくださいませ」



暖かい中に入り、先にお風呂。



ふわぁ…。



「雪を見たのは初めてです」

「そうか。ここは随分積もるようだぞ。明日になれば景色も一変しているかもしれない」

「そうなのですか。馬車は通れるのですか?」

「アレンは火と風の魔法が使えるのでな。道はアイツが切り開いてくれる」

「そうなのですね。魔力、大丈夫でしょうか…」

「たまには俺の騎士らしいこともしてもらわないと」



してるよ?



アレン様、いつもアンドリュー様のこと考えてるもの。



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