冷酷王子は子リス姫を愛でる
とにかく、あの子リスを守らなければならない。



暗殺、毒殺、事故に見せかけて殺害。



そんなもの、当たり前のように存在している。



どうやったら守れるだろう。



「アレに手を出したら、殺してやる」

「はははー…。なんて言うか…アンディ」

「なんだ?」

「僕が思うにね?」

「あぁ」

「君、めちゃくちゃ恋してません?」

「は…?」

「おかしいでしょ‼︎ルイ様以外を可愛いとか、太陽が似合うとか‼︎」



恋…。



この、ポカポカした気持ちが、恋なのか?



「好きって、ことなのか…?」

「うん」



考えると、急に顔が熱くなった。



1日中、頭の中にあのリスの顔が浮かんでくる。



そして、幸せな気分になる。



「キャサリン王女から『好き』って言われたくない?」

「い、言われたい…」

「なら頑張って、イメージ払拭してね‼︎まず…普通に話ができるように頑張りましょう」


頑張ります。


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